Re-vival from Kochi.

北海道出身の筆者が、祖父のルーツを求めて高知県に戻りました。ブログを書くことを通じて、もう一度生き直します。

【PR】鮮やかな朱色の屏風絵。高知の絵師「絵金」を、あなたは知っているか?


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高知は偉人をたくさん輩出していると言われます。

坂本龍馬岩崎弥太郎武市瑞山 etc…

 

その裏に、たくさんの人々が隠れていることに案外気付かないものです。

芸術・政治へほとばしる情熱を与えたやもしれぬ、

江戸時代後期の絵師・絵金(えきん) のことを、ここで紹介いたします。

 

 

 

絵金 とはどんな人物だろうか?

 

①町人身分から、才能ひとつで大出世

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【参照】 絵金 | 高知県庁ホームページ

 

 

絵金は、本名:弘瀬 金蔵(ひろせ きんぞう 1812~1876)と言います。

絵金は通称であり、「町師の蔵」と名乗ったことから絵金と呼ばれました。

(以下、"絵金"で統一)

 

髪結い職の町人・木村氏から、医師・弘瀬氏の跡取り・養子となりました。

幼少からその才能を見受けられ、16歳で土佐藩の命で上京。

わずか3年で*1修了し、日本絵画でトップの「狩野派」の画家として認められ、1832年土佐藩の絵師となりました。

 

町人のガキンチョが、超一流グループの芸術家になったわけですから、ものすごい大出世なわけですよ。

土佐藩の重役家がパトロンの、屈指の芸術家となれたのでした。

 

 

② 嫉妬と方略。不遇を受ける金蔵

地位も固まりつつあったしばらく後の頃、金蔵は突然に土佐藩から疑惑がかかり、詰問されます。

 

なんとも「狩野派の偽物の絵を描き、不当に売りさばこうとしたのではないか?」と言いがかりをつけられたわけです。

どうやら過去に、練習のために模写したものを証拠に仕立てられたようです。

 

 

金蔵も反論します。「昔に練習のために書いたものなのに、なぜ質屋に自ら出すような真似をするのか?」と。

が、確たる証明ができぬままに土佐藩から解雇・高知城下立ち入りを禁止されてしまいました。

 

※こうした金蔵のサクセスストーリーは、町人身分の人々の嫉妬・妬みの対象となり、本人の全く知らないまま、追いやられてしまったと考えられています。

 

 

③ 自由と放浪。たどり着くは土佐・赤岡へ

失意はあったはずです。それでも金蔵は幅広く世界を見に、放浪の旅に出ます。

土佐藩の外へ、出向いたかもしれません。おそらく40代・不惑の年齢であった金蔵の中にふつふつとエネルギーが溜まっていきます。

 

そうして慶応の年(1865~1868の間)、叔母の家がある赤岡 (現在の高知県香南市赤岡)に居を構え、創作活動に打ち込み始めます。

 

自らを「町絵師の絵金」とだけ名乗り、赤岡の農民や漁民らの要望あらばどこへでも。

芝居絵や台提灯、絵馬、凪絵……情熱ほとばしる朱色を軸に、描き続けました。

 

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血赤」と称される鮮明な朱色が、絵金の代名詞。

 

彼の弟子が書いた作品だけでも、200点以上に渡って残存しております。

かの土佐藩に属した志士・武市瑞山や、知識人&画家の河田小龍(かわだ しょうりょう)も金蔵の弟子でありました。

 

1876年に没するまで、利き腕の右手が病気で不自由になろうが、左手で描いたと言われる、情熱の絵師として生き続けたのでした。

 

 

資料館・舞台……絵金の情熱を後世に伝える活動があるんですよ。

 

改めてどうも、片岡です。

超有名人の陰に隠れながら、情熱の絵師として語り継がれている絵金さん。

例えば、絵金の過ごした香南市赤岡では、「絵金祭り」が7月中旬の土日を使って毎年開催されています。街には赤提灯に照らされた屏風絵がたくさん揃います。

 

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↑ 2016年・40周年を迎えた「絵金祭り」の様子(参照:高知新聞)

 

 

【参照】

絵金祭り - 絵金蔵 公式ホームページ

第41回(2017年)土佐赤岡絵金祭りの開催について|行事・イベント|香南市役所

 

このほか、11月にはこの絵金蔵近くの舞台「弁天座」にて、絵金の生涯を描いた舞台も公演されます。

https://pbs.twimg.com/media/DBZ7_A1UIAA4ooI.jpg

【参照】絵金縦遊伝 (@yoibarezaekin) | Twitter より

 

 

東京の劇団が、5年に渡って絵金の舞台を形作り、2回に渡って開催し続けてきました。

 

そして今年は3回目。

ようやく絵金のふるさと・高知県赤岡で開催が決まってクラウドファンディング」も実施しています。

 

youtu.be

 

 

記念の高知県開催の舞台。

ただいま高知県では「幕末維新博」というキャンペーンも展開、さぞ準備万端なのだろうと思いきや…。

補助予算が降りず、自己資金で賄わねばならない状況にあるとのことでした。

(この話、助成金の対象会場が違うから助成金は出せない…だとか大変らしいそうで…)

 

 「絵金」こと幕末土佐の絵師、金蔵(1812~1876年)と妻の初菊の生涯を描いた二人芝居「絵金縦遊伝(しょうゆうでん)~漁(いさ)り火の向こう~」が11月に“絵金のまち”高知県香南市赤岡町で上演されることになった。

 絵金役の神山てんがいさんは「夢がかないました」と感慨たっぷり。6月22日からクラウドファンディングで公演費用などの寄付を募っている。

 

 神山さんと(高知出身のプロデューサー)渦さんは、

初演をやる前から赤岡を“ゴール”にしようと決めていた。高知で一番、絵金さんを愛しているのは赤岡の人たちだと思いますから」と口をそろえる。

 住民らの協力もあり、高知で初の本格公演が実現の運びに。5月には神山さん、渦さん、上森さんが赤岡入りし、会場となる弁天座の下見や地元との打ち合わせを行った。

「侍だけじゃない、幕末の土佐を生きた絵師を広く知ってほしい」

 

高知県赤岡町で芝居「絵金縦遊伝~漁り火の向こう~」 11月の公演費用など寄付募る|高知新聞

 

 

今回11月公演と、今後の舞台実演のためのクラウドファンディングも実施しています。

簡単にいえば「サポーターになってください!」ということです。

 

クラウドファンディングのページはこちら

幕末土佐の絵師「絵金(えきん)」の物語「絵金縦遊伝」の舞台を東京から高知・赤岡へ! - クラウドファンディングのMotionGallery

motion-gallery.net

 

 

ぼく自身も、こんな人々がいたことに感動しました。「サムライせんせい」の武市瑞山先生も、もしかしたら坂本龍馬さんもお会いして何かを得たかもしれないですからね。

何かでつながっているような不思議な感覚です。

 

ぜひとも、南国土佐・高知県文化遺産として語り継いで欲しい!という思いを重ねてご支援させていただきますので、ぜひご賛同してくださると幸いです。

 

 

参照ホームページ

・絵金の人となり:弘瀬金蔵 - Wikipedia

・絵金の作品群:「絵金蔵」 http://www.ekingura.com/

 

・舞台の情報はこちら: 絵金縦遊伝 (@yoibarezaekin) | Twitter

クラウドファンディングでの支援はこち

「絵金縦遊伝」の舞台を東京から高知・赤岡へ! - クラウドファンディングのMotionGallery

 

 

*1:修行期間は、通常ならば10年はかかるとされた