片岡、100年越しの故郷へ。

Return to My roots, from Hokkaido.

高知市・帯屋町の喫茶「ラ・メール」で昭和モダンと珈琲を。_あぁ、ずっと浸っていたい場所だ。_


スポンサーリンク

 

_形あるものは、いつしか古くなり、いつか廃れてゆく運命にある_。

これは古今東西、どの世界を見ても真理であろう。

 

いつしか愛したお店は、いつか何かしらの原因で消えてゆく。

そうやって、地平線の彼方へと、二度と目にすることはなくなる時が来るのだ。

 

今回取り上げるお店も、いつかはそうなるのかもしれない。

 

だけども「永遠に、ずっと残っていてほしい_」

そう思える喫茶店だったので、ここに記述させていただこう。

 

 

「ラ・メール」…そこは、帯屋町に50年以上根付いてきた喫茶店。

高知市の中心部・帯屋町(おびやまち)。

 

ここは、17世紀の豪商・帯屋勘助(おびや かんすけ)の名から取られ、有力家老の住む町としてその名前を残してきた。

周辺には、市民図書館にアーケードを有する「商業・文化の中心地」だ。

 

この一角に、今回の舞台「ラ・メール」がある。

 

どうやら休養のため、2017年は2月いっぱい休みだったようで、この3月15日に念願の初入店となった。

 

 

1960年代のような、ポストモダン時代を彷彿とさせる雰囲気が。

 

「いらっしゃいませ。」

 

老夫婦だろうか、

カウンター席には年長の婦人が。

そこに面した厨房には、マスターが出迎える。

 

 

_焦茶の木壁に、深いえんじ色のスタンド・椅子。

対照的に映る純白の壁、ソファ*1白磁器の砂糖入れ。

f:id:shinK:20170410221049j:plain

そして壁に掛かっているのは、陶磁の皿にオブジェ…。

1960年代のポストモダンを彷彿とさせる雰囲気が、そこには残っていた。

 

 

メニューを開く。

目に着くのは、独特の字体だ。

f:id:shinK:20170410223004j:plain

少し崩された形に惑わされるよう、メニューに見入ってゆく。

どうやらトーストがメインのようだ。

 

ふとメニューの最後を開くと、

"あんぱん マスカルポーネにのせて"

 

という字に目は、運ばれた。

あんぱん…ふむ、そんな手の込んだ丸いパンまで作っているのか。

 

"マスカルポーネ"という謎のナマエに惹かれて、注文する。

 

 

一皿のアートのような「あんぱん」と、コーヒーを。

待つこと5~6分、

「"マスカルポーネ あんぱんにのせて" が運ばれてきた。

f:id:shinK:20170410222417j:plain

 

 

ふむ…?

 

f:id:shinK:20170410222437j:plain

 

我々が思うあんぱんではなかった。

見た目は、トーストなり。

 

予想外のモノ・コトと出会うことによって、いつの間にか自らの中に集められた偏見を解き崩す。

 

そう、これ""あんぱんなのだ。

 

f:id:shinK:20170410222525j:plain

 

ちなみに、「ラ・メール」とはフランス語であり、

「海(sea)」の意味を持っている。

 

【参照】ラ・メール - Wikipedia

 

パンは大地、小倉あんは土壌、抹茶の粉は草原だろうか。

そうすると、ミントは樹木となる?

 

なんだか、一皿の芸術にも見えて来た。

f:id:shinK:20170410222457j:plain

巨人の手で大地を崩し、ひとかけらずつ、口へと運んで行く。

小倉あんの甘さが強く、食べ応えのあるトーストだ。

 

往年のジャズナンバーが流れゆく中で、

1時間ぽっちりで移り変わるお客さんたち。

 

小洒落た人、友達同士の奥様方ご一行、長年足を運んできた老年世代たち…。

コーヒーをすすりながら、音の流れとともに時間を過ごす_

f:id:shinK:20170410222720j:plain

 

現代的で洗練された、尖ったカフェもいいけど。

こんな風に、時代が置いてかれたような場所と出会うことができた。

 

 

なぜ、生まれる前のモノが好きなの?と聞かれ続けて。

 

例えば、「彼のことが好きだ。ずっと聴き続けている」と僕が言ったとしよう。

当然ながら24歳の僕は、20,30代に芽が出始めた頃の小田さんを目にしたわけではない。

(DVDがあるじゃないかという野暮ったい反論はさておき)

 

そうすると、大抵「あら、古いのね」という趣旨のコメントが返ってくる。

別に良いか悪いかは別としてね。

 

母の影響か、それとも父の影響か。

僕の中に、古き懐かしい、琴線に触れるような雰囲気・文脈を欲しているのだ。

だからここを「懐かしい」「ヨイモノ」と感じるのだ。

 

1960年代経験したことはないけれど、"古き良きあの時代"を探して。

そうして、ポストモダン香る「ラ・メール」と出会った。

f:id:shinK:20170410223052j:plain

「あぁこの亜空間よ、永遠に残っていてほしい!」という儚き願いを込めて、僕はもう直ぐキーボードから手を止める__。

 

 

f:id:shinK:20170410222602j:plain

高知県の喫茶風土から生まれ、50年の時を経て残る「ラ・メール」へ。

 

ぜひ高知市にお越しの際はひとつ行かれては、いかがでしょうか。

 

 

店舗情報

・住所

  高知県高知市帯屋町1-14-18 【Google MAP

 

・営業時間

  10:00~17:00(定休日:火曜日)

  (どうやら営業時間が短くなったようです。)

食べログ

https://tabelog.com/kochi/A3901/A390101/39002671/

 

 

【追伸】

調べてみたら「マスカルポーネ」は、クリームチーズの一種でした。

いやはや無知だったなぁと思いつつも、柔らかな風味だった気がします。

 

正直、小倉あんが強すぎたのでマスカルポーネの味がしたかどうか怪しいところ…?

ザネッティ マスカルポーネ 500g
 

 

ぜひ、ビビッときた一品を召し上がってください。

 

 

高知のカフェ・モーニング特集はこちら。

 

 

www.shingokataoka.com

www.shingokataoka.com

 

 

www.shingokataoka.com

www.shingokataoka.com

 

*1:よく見ると、少し年季が入っていた