片岡、100年越しの故郷へ。

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名将・栗山英樹はいかなる采配で名将たらしめるのか?


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どうも、今年(2016.9.6現在)は、10年来応援している北海道日本ハムファイターズが、優勝争いに絡んでいて嬉しい限り、片岡(@KT_Okey)です。

 http://livedoor.blogimg.jp/nandemoj22/imgs/0/3/0308eff5.jpg

※先日書き記した栗山監督の記事が、なかなかいい評価を受けているそうです。有難い話です。

www.shingokataoka.com

 

 

さて、今回は「栗山監督 名将」「栗山監督 采配」と調べる方が多いそうなので、

栗山英樹の采配について書き記します。チームカラーも交えてお話できれば。 

 

はじめに

この記事は、私「北のウォーリー」こと片岡慎悟のコラムです。

10年来日本ハムを応援し、プレー歴15年を数える私の観点から書きます。

もし興味が出てきたら右の記事も見ていただけると嬉しいです!

 

 

【前提】北海道日本ハムのチームカラー:若い人材を早いサイクルで育てる、やりくり上手

基本的には、積極的なトレードを仕掛け、FA*1による退団は拒まない(勿論、重要な選手は残ってもらうよう交渉はするが)風土を持つチームです。

 

年齢の若い選手が出場しやすく、同時に高齢化した選手は他球団へと移りやすい、選手の流動性の高いチームです。

 

その流れは、2004年に導入した「ベースボールオペレーションシステム(BOS)」と呼ばれるITシステムの導入によってさらに加速し、一勝あたりにかかる平均年棒(コスト)が最も安いチームという好評価を受けます。

itpro.nikkeibp.co.jp

 

そのため、他球団であれば敬遠しがちな特徴、スキャンダルを持った選手であっても臆せず積極的に交渉するチームでもあります。

事実、過去の実績としてかつて「練習嫌い」で悪評が立っていたダルビッシュ有投手(現:テキサス・レンジャーズ)、白村明弘投手を主力選手にまで成長させました。

スキャンダルで日本の野球界から追放状態にあった多田野数人投手(現:石川ミリオンスターズ)や、立ち位置を追われていた二岡智宏選手(2013年引退、現:読売ジャイアンツコーチ)を獲得し、優勝の原動力へと繋げることに成功しました。

 

このように、日本ハムは「失敗・社会的制裁に対しても寛容な、チャンスを与える風土」を活用しているとも言えます。

 

ここからは、栗山監督の采配を、とりわけ起用法の方針をメインに纏めましょう。

 

①先入観なし:長所が生かし得るならば、試す限り試す

先に記述した通り、日本ハムのチーム事情・特色も相伴って、実力相応の若手選手を積極的に起用する風土があります。

その選手の長所の一つが生かせるのであれば、たとえ正規のポジションでなくとも機会を与えます。

 

例えば2014年に、捕手で起用していた近藤健介選手を、怪我人の出たポジション(三塁手)に起用し、近藤選手の成長と、4位以下だと予想されたチームを3位に導く原動力となったのです。

 

同様に、投手についても、

先発投手(スターター)起用が中心の吉川光夫斎藤佑樹アンソニー・バースら各投手を中継ぎ・抑えに。守護神(クローザー)の増井浩俊を先発転向させ復活のきっかけを作っています。

 

 

http://www.sankei.com/images/news/150328/spo1503280003-p2.jpg

大谷翔平投手(左)と近藤健介選手(右) 特に近藤は本職の捕手だけでなく三塁、右翼と慣れない(?)ポジションであっても経験を積ませた。翌年、リーグで第3位の打率(.326)を残した。

 

レギュラーがケガするのはすごく痛い。でも、違う選手がチャンスを得られる可能性がある。そこで成長すれば、レギュラーが戻ってきたときにはプラスアルファが生まれている。

ー栗山監督の名言ーより

 

② "走る"は全ての原点

様々なスポーツでも、必ず一つは「全ての原点となる動き」があります。卓球・テニスなら"打つ" サッカーなら蹴る…。

では野球は何でしょうか。それは"走る"という行為です。

 

野球は点数を相手より上回れば勝利というゲームです。点数を取るためには何が必要でしょうか。打つ投げるというよりも、"走る"という動きがウェイトを占めるのです。

 

栗山監督が就いてからはこの"走る"ということを常に意識付けています。

「打ったらすぐに走る」「どんな打球であれ常に全力疾走」…

コーチと選手の三者関係で、その姿勢を常に保つように心がけているのです。

 

例えばこの場面。

 ライナー性の打球を相手の左翼手ファンブル。一塁ベースを蹴ったところで1度スピードを緩めたが、打球処理が遅れているのを確認すると再加速した。最後は二塁ベースへ勢いよく滑り込む。

「普通にファンブルしていたので」と淡々と振り返った大谷。それでも、栗山監督の反応は違った。

「あの辺は翔平らしいよね。(野手の動きを)よく見ているし、あの辺で足がポッと前に出るセンスがあるよね」

 相手のミスを見抜く。言い換えるなら"隙をつく"

これはチームの中に"原則"を共有させ、念頭に置くことでできる技です。

 

原則を常に共有すること、忘れないこと。

この徹底さに、強さがあるのだと実感しています。

 

※「全力で走る」この意識は、「作戦担当コーチ」の白井一幸氏と共に根付かせました。白井氏はアメリカ・メジャーリーグでも指導経験を積み、「メンタル」「コーチング」を重んじた持論を持っています。

 

Kindle Unlited利用者であれば無料で読めるので、参照にどうぞ。

 

こちらは経営からチーム戦略をアプローチした書籍。元・球団社長が記す当時の雰囲気がよくわかる一冊です。

 

 

 

 

 

③選手のプレーに品評はなし:責任は全て俺にあり

トップレベルの戦いであるプロ野球。連勝するどころか、負け続けてしまうことも十分にあり得るわけです。

 

敗戦した試合のあとで、栗山監督の発言でよく聞かれるものが一つあります。

それは「俺が悪い」というコメントです。

この「俺が悪い」という言葉には、今日の敗戦や選手のミスは、全て自分の責任だという意味が込められています。

 

つまり、選手個人が積極的に考え、判断したプレーは責めるべきものではなく、またコーチの判断も含めて最終的な責任は全て監督が負うという価値観に基づいています。

 

監督の役割は「責任を取ること」彼の著書でも再三述べられており、自ら定義していることです。

人を成長させることに主眼を置かれている彼だからこそ、一時の感情にそのまま流されず忍耐をし得ることができるのでしょう。その姿はやはり先生のようです。

 

選手を試合で起用するときには、僕はその選手を全面的に信じています。コーチは、選手の実力や状態を冷静に評価できないとダメですが、首脳陣のなかで僕ぐらいは、選手を信じてあげようと思っています。

 ー栗山監督の名言ーより引用

 

④選手のためになるか?

人を見出し、成長させること。これはどのような組織・チームでも不可欠な要素です。

栗山監督が発する言葉、行動の基準には、

 

 

「選手のためになるか?」

 

 ということを、プリンシプル(原理原則)に据えています。

長所を引き出すには、別のアプローチも加えられたらこの選手は確実に伸びる!

 

そうした確信のもとで、栗山監督は声を掛け、選択・決断をするのです。

 

あとがき

名〇〇と呼ばれる人・団体には常に何かしらの成功法則があります。これの正体が何なのか?為すべきことは何か?

それが最終的には、最大限の成果につながるのだと実感できるのです。

 

参照書籍はこちらをどうぞ!

未徹在

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北海道日本ハムファイターズあるある

北海道日本ハムファイターズあるある

 

 

 

*1:フリーエージェント:一定条件を達成した選手が自由に移籍できる制度